澪工房

2020.4.16

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酒井です。

 

皆様は家具の使い方を意識した事はありますでしょうか?

ほとんどの方は何気なく使っていると思いますが、もしかしたら気が付かないうちに家具の寿命を縮めているかもしれません。

 

今回はダイニングチェアを長持ちさせる為のコツをお伝えしたいと思います。

 

 

 

 

 

◇チェアを長持ちさせるコツ◇

 

①正しい座り方で使用する。

 

正しい座り方とは深く座り、背をしっかり背板につけて座る事です。

正しい座り方をすると、自然な姿勢になるので主に真下に荷重が掛かり、背板にはほとんど荷重が掛かりません。

 

悪い例は座る位置は手前、背は背板に着けた状態です。

これは椅子に大変負担を掛けます。

 

 

図のようにその場に留めようとする力と後ろに向かう力が働き、接合部に負担を与えてしまいます。

 

 

 

 

また、座面高が合っていなくて、足が床から浮いてしまうと、正しい座り方にはなりません。

 

浮いていると、足を床につける為に前の方に座ってしまいます。

そうすると椅子の前脚の負担が大きくなりますので、不具合が起きる確率が上がります。

 

特に女性は浮いてしまう事が多いと思いますので、座面高が43㎝の場合は2~3㎝程度脚をカットしてお使いいただいた方が

椅子にとっても身体にとっても良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

②フェルトをしっかり貼る。

 

ダイニングチェアの脚の裏に貼るフェルトは使っているうちにすり減ったり、剥がれたりします。

4本の脚の内、部分的にフェルトが剥がれた状態ですと座った時にカタカタしてしまいます。

このカタカタの状態のまま座り続けてしまうと、椅子の接合部分に無理が掛かってしまい

外れやすくなりますので、フェルトが剥がれたときはしっかりと貼り替えましょう。

 

また、床は必ずしも平らではありません。

位置によっては椅子がカタカタする場所もあると思いますので、フェルトを重ねて貼って調整した方が良いです。

 

フェルトについては↓のブログをお読みください。

床の傷防止のフェルトについて

 

ダイニングテーブルの下にラグを引いている場合も注意が必要です。

座る際に脚4本ともラグの内側に入っていると問題ないのですが

前脚2本だけラグの上で、後ろ脚は床の上の場合は椅子の寿命を縮めます。

 

椅子は4本の脚が同じ面に着いている条件で設計されておりますので

そういった場所でのご使用は改めていただいた方が良いです。

 

どうしてもこのような状態でお使いになる場合は、ラグと同じくらいの厚みのフェルトを貼って調整してください。

 

 

③傾けて使わない。

 

これは当たり前のことですが、傾けた状態では絶対に座らないでください。

 

誰もが学校の先生に怒られた経験があるのではないでしょうか?

 

家庭用の椅子は学校の金属の椅子のように丈夫ではありません。

木が折れて危険ですので傾けて使わないでください。

 

 

 

 

 

椅子の張地は痛んだら張り替えられますが、折れてしまったフレームを元通りにすることは不可能です。

ギシギシと音がしたり、以前より横にブレるようになったり、何かしらの不具合を感じましたら

早めにご連絡いただけますと、再接着のみで納まる事が多いです。

 

 

このブログを見ていただいたお客様は是非お使いのダイニングチェアをチェックしてみてください!

↓のお問い合わせフォームからご連絡いただければ幸いです。

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