2020.8.20 CATEGORY: 納品事例 鳴海です。 以前、裁板のリメイクをご紹介いたしましたが、今回は「張り板」でカウンターデスクを作ります。 【張り板】こちらも僕は初めて知りましたが、調べてみると 和服の洗濯用具の一つ。 しばらく使用した和服をを解いて部位を変え、いたみが特定の部分に偏らないように仕立て直します。 その際、ほどいた布を整え、乾いたときそのまま縫えるように干す板です。 洗濯後、糊、ふのりをつけ、この「張り板」で乾かしました。 年月が経ち、いたるところに割れが入っています。 一度、完全に割ってしまってから接着し直し、割れを無くす方法もあるのですが あえて全ての割れを残します! 大きく機械で加工し、最後は手作業で隙間なく合わせます。 大小5つの契りを入れて、すき間はパテで埋めました。 これで強度はバッチリです! 完成品がこちら!! 一番大きな割れはリビンダから見える位置に。 形はシンプルでモダンな印象ですが、風情ある仕上がりになりました。 天板面には小さなリボンが2つ。 アクセントになっていて可愛いです。 ゆくゆくは脚をカットして低くすることも想定し、背板は途中でとめています。 木の魅力と思い出を感じられるカウンターデスクができました! 無垢材の耐久性や時代に左右されない素材としての価値があるからこそ 親から子へ、そして孫へと 形は変われど受け継がれ、家族の絆を繋いでいきます。