澪工房

2025.6.24

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7/5~6に開催する「夏の宵」に参加する作家 藍染風布 丹羽花菜子さんのご紹介です。
丹羽さんは茨城県に工房を構え、天然藍汁発酵建てという化学物質を一切使わず、天然素材のみを使った手法で藍染を行っています。
伝統的な藍染の技術を用いながらも、丹羽さんらしいデザインに新しさを感じます。美術大学進学のために上京してから、生まれ育った北海道の地ではあまり目にすることがなかった、日常の日本的な景色や文化がとても新鮮なものに写り、日本の伝統文化や民藝の世界に強く惹かれるようになったそうです。武蔵野美術大学でテキスタイルを専攻されている時に、日本の伝統的な染色を学びたいと思い、藍染工房に染色体験に行ったことがきっかけで、この道に進むことになりました。
5年前に筑波山麓に移り住んでから、山とまわりの自然が教えてくれる四季の移り変わりを五感で感じるようになり、食べ物の旬や歳時記などをより意識して暮らすようになったそうです。
畑や田んぼでの季節の農作業を通して、あらゆるいのちがひとつの循環の上に成り立っていることを実感し、ご自身の制作物もその循環の一部になるような素材選びや、製法を選択されています。
自然の造形やいろからインスピレーションを受けることもあるそうです。
筑波産の藍や、自分で育てた木綿やお蚕さんの真綿から糸を紡いで作品に取り入れることもあり、つくばの風土を感じられる作品づくりができたら、という思いも持っていらっしゃいます。澪工房との出会いは、予備校・大学時代の先輩にあたるRikospoppo吉田が、2019年の七夕イベントにお誘いしたことでした。その後、2020・21・22年と参加頂きましたが、今回3年ぶりに参加いただけることになりました。
今年のイベント「夏の宵」への思いを聞きました。
「夜空に輝く数多くの星ほどの作り手たちの中からご縁のあった4人が出逢う、特別な2日間。久しぶりの夏の札幌に、作品とともに帰れることをとても楽しみにしています。」
久しぶりの作品や作家さんに会いに
是非、会場に遊びに来てください。

丹羽 花菜子 NIWA KANAKO

1985年  札幌市生まれ
2003年  北海道立札幌南高校卒業
2008年  武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻卒業
大学在学時の2009年より、東京都青梅市の藍染工房壺草苑で働き始め、その後9年間勤務。
2016年  茨城県つくば市に移住。
常総市の畑で藍を育て、藍染の原料・すくも作りに挑戦。
2017年  藍染風布として活動を始める。

夏の宵ー澪であうー

2025年7月5日(土)・6日(日)
10:00〜18:00
●参加作家●
藍染風布[藍染 丹羽花菜子/茨城]
陶房月ノ舟[陶芸 森つくし/富山]
yangt[テキスタイル 竹内優美/埼玉]
Rikospoppo[ガラス 吉田絵里子/札幌]
ノースライブコーヒー[江別]

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